2008年1月29日火曜日

それからの世紀


 なんという手だらけの世紀!
 ぼくは決してぼくの手をもたないだろう。
    <アルチュール・ランボウ>
〝すてられた手のゆくえ〟

2008年1月28日月曜日

誘惑


 光をプリズムにかければ7色に分解するように、あなたの心もプリズムにかけてみたら・・・。
 きっとあなたが気づいていない、あなたの心が姿をあらわすだろう。
 〝分解しすぎないように・・・〟

自滅


 どこにでもいる者はマクシムスよ、どこにもいないのだ。
    <マルティアリス>
〝悲劇〟

こころゆくまで


 懐疑はいつの時代でも少数派のうちにあった。
 ところが、今世紀、それは多数派のものである。
    <ロートレアモン>
〝さすらい人〟

舞踏家


 わたしはほとんど考えない。
 それで、感ずることすべてを理解する。
 わたしは肉体によって感じている。
 知性によってではない。
 私は肉体である。
 私は感情である。
 私は肉体と感情の中に住む神である。
    <ニジンスキー>
〝いったいわたしは誰なんだ(意識)〟

賽の河原


 その口から出てくる石ころを、
 あなたは賢者の言葉だとでも思っているのね。
〝無常〟


 面(おもて)といいますが、心の内に秘めていることや常日頃考えていることが、その部分に一番よく表われるのでそういうのだろう。
 それは、盥(たらい)にはいった水の表面のように内部の動きに敏感です。
〝何ゆえにそこまでして〟

 

ローレライ


 ライン河の流れの曲がり角にローレライの伝説の急峻な岩山がある。
 そこは、声をかけたり、歌を唄ったりする人に、七たび答える「7人の乙女」の棲むところ。
 ローレライの岩山の下に立って叫ぶと、岩礁の方からこだまが7回聞こえてくる。
〝残酷な現実〟
 

虚空


 画を描くのは手ではない、眼だ。
    <ルノワール>
〝ある日の心のこり〟

2008年1月26日土曜日

音楽


 ザルツブルグでは椅子やテーブルに聴かせているようなものです。
    <モーツァルト>
〝ひとつの幸せの形〟

土くれ


 かってわれらもまた人間であった。
 おんみらと同じく、悦び悲しむ人間であった
 今はただ土くれだ、ごらんのとおり。
    <ミケランジェロ>
〝ピエタの憂愁〟

とどのつまり


 いかがわしい人々を支配しているのはむしろ常識である。
    <三島由紀夫>
〝疑わしい〟

求人広告



 アメリカの大学のアカデミック・イヤーといわれる本学年は9月末に始まり6月上旬に終わる。
 その後、サマースクールが開かれ、学生のための補習コース等が開かれる。
 セメスター制の15週間を1学期制とし、年間2学期をとっているところと、クオーター制の1学期10週間、年間3学期制を実施しているところがある。共通しているのは、1年52週のうち30週の学習期間。
 3月上旬から4月上旬頃まで、各学部ごとに就職斡旋課とも訳すべきプレイスメント・センター(placement center)が置かれ、求人広告が学部内の壁に貼りだされる。
〝forget-me-not〟

トリニティ教会


 ブロードウェイとウォール街の角にある、1697年に建てられたニューヨークで最も古い英国聖公会の教会。
 トリニティ教会の鐘は15分おきに鳴る。
〝むなしい郷愁あるいは徒労〟

タンゴ


 タンゴは二人いなければ踊れない。
〝アンガージュマン〟

路上


 ここの暮らしで我慢できないのは、不潔なことだ。
 きれいな体には二度と戻れない気がする。とくに手は・・・。
 ああ、なぜぼくはここにいるのだろう、毎日のようにそればかり考えている。
 ここでは時間だけがダラダラと過ぎていく。
 今日は何日なのか、何曜日なのかもわからなくなった。
〝限りない地平線〟

反骨


 「ニューヨークタイムズ、ああ、体に巻くにはこの新聞がいちばんあったかいからね」
〝拒絶の思想家〟

心のサウス・ブロンクス


 将来の計画? そんなものを考えたところでどうなるというんだ。
 オレにとっちゃ今日生きるだけで精いっぱいなんだ。
 明日の朝太陽を見られるかどうかもわからねえ・・・。
 将来の計画や夢などは、マンハッタンに住む連中が考えることだ。
 ここはサウス・ブロンクスだぜ。
〝青空〟

教会


 外をうろうろしていた晩にあんまり寒いんで教会の中に入った時、何だかむしょうに泣いてしまった。
 あたし、自分の人生を無駄にしてしまったと思って・・・。
 心が清く、平静になるのを感じたわ。
 教会は消えずに待っていてくれると思うから、いずれいつかお礼に行くわ。
〝待っている〟


 人間の顔は財産やら品物を持っている時よりも、持っていない時の方が魅力的であるように思える。
 この世で肉体以外に一物も持たなくなってしまった人間が漂わせる、人間と動物すれすれの存在感はえも言われぬものである。
〝安全地帯〟

ウォルドルフ・アストリア・ホテル


 クジャク模様の絨毯を敷きつめたダイニング・ルーム 「ピーコック・アリイ」
 いつも一流のエンターティナーが出演していたナイトクラブ 「エンパイア・ルーム」
 重厚なイギリス風のパブ 「ブル・アンド・ベア」
 庭園のように木々と花々で飾られたカクテル・ラウンジ 「サー・ハリーズ」
 そして、ビクトリア王朝風のコーヒー・ショップ 「オスカー」
〝過去の幻想〟

精神


 精神は多少の筋力をいつも貯えていなくてはならない。
    <三島由紀夫>
〝正しく貯えて欲しい〟

オクラホマ


 オクラホマとは、「赤い人(インディアン)の土地」というインディアン語です。
 この州のあだ名は、Sooner State。
 1889年の4月22日、州境に満を持して待っていた白人たちは、合図とともに馬を走らせ、杭を打ち込み、ここが自分の土地であると所有権を主張する、「オクラホマ」というミュージカル映画でも有名なあのシーンを展開した。
 〝Oklahomaed!I am〟

行きずり


 声をかけたのは、わたしが昔に忘れてきてしまったものを、君が持っていそうだったからだよ。
〝屍骸〟

燭光


ろうそくは明らかに両端で燃えていて、しかも、消されることを拒んでいる。
〝人ひそかに燃ゆる頃〟

コモ・エスタ・ウステ?


 コモ・エスタ・ウステ?
 ムイ・ビエン
 イ・ウステ?
〝昨日とおなじ今日のはじまり〟

2008年1月25日金曜日

ウイーン(Wien)

 思いでは尽きることなし、ついやされた時は無上のよろこび。
〝時はこの貧しいものからもすべてを奪い去ろうとする。
 帰っておいで、分かってるだろ、レーテーの川の水をのんじゃいけないんだよ〟

映画館


 現代という素晴らしい映画館で、まだフィルムを見ていたい。
 だが、その映画館から退場する時間が迫ってきた。
 生きること、死ぬことを、なんと軽薄に考えていたか。
〝影ひとり〟

イカロス


 一人あり、
 家舎を離れて途中にあらず、
 心に翼あり。
〝転落〟

意識


 意識は物質世界と共鳴している。
 あなたの意識こそが、「機械の中の幽霊」かもしれない。
〝農耕〟

見者


 見えている姿は、見ている自身の立場そのものの中で把握されなければならないのです。
 鴉が見えているということは、鴉は自分なのです。
〝永遠の回帰〟

アグアルディエンテ


 透明の炎。
 焼きつくす水。
〝酔生〟

協奏


 人間の感情をピアノだとすると、人によって鍵盤の多寡がちがう。
 多く持ってうまれた人は、ときに、現実以外のことでも感情の音律が鳴って、そのぶんだけ、人生が感覚的に豊富になる。
〝きまぐれ〟
 

微笑


 見失ってしまったなにか、いまだ喪失の埋め合わせのできない誰かを探しているよう。
〝戸惑い〟

冬の心象


 葉を払い落とした樹木、厚みも色もない線の錯綜。
〝芽生え〟

思いで


 完成しながら消えてゆくなにかだ。
〝雪のごとく〟


 そこには確実なものは何もなく、現実は瞬間ごとに存在するだけだ。
〝それでもいい〟

壷中


 最初に、あたしは自分の中をからっぽにしなきゃいけない。
 これは手順ってもんなのよ。
〝痕跡〟

雷鳴


 晴天の日に遠くで聞こえる雷鳴
〝少年へ〟

楽園ひとつ


 つぐみやブラックバードが鳴き、
 百合や薔薇の花にハチドリが蜜を吸いにくる。
 タンゴ、ルンバ、リズムの早いクンビア、
 赤いダマスク織の絨毯、アーチ型のドア。
 そして白いタイルの床に、所狭しとベゴニアの鉢。
〝夢想〟

サイレント・マジョリティ


 サイレンスにいたたまれない人たち。
 絶対的なものがないから、いつも、相対的にしか自分の存在を確認できない。
 自給自足ということは不可能で、流行がなければおしゃれができないし、オピニオン・リーダーがなければオピニオンも持てない。
 自家製の世界観を持った人を見ると、魔法の壷にでも出あったように呆然としてしまう。
〝捨てたものじゃない〟 

歩く


 ただ、止まって倒れるのが怖いから歩き続けようと必死にもがいている。
〝停止線〟

鳥たち


 本当のことというものは、頂上に向かって何本もある登山道の一つ一つなのです。
〝見果てぬ夢〟

グレン・グールド


 「ゴールドベルク変奏曲」
 終わりもなければ始まりもない音楽、
 真の意味でもクライマックスも解決もない音楽。
〝而して時間〟

クリス・クリングル


 Kris Kringle
 サンタ・クロースのまたの名
 住所は「北極」
〝温暖化のゆく果て?〟

山の上


 山の上では人生がとてもはっきり見えるのだ。
〝眩暈〟


 掻き寄せて結べば柴の庵なり
 解くればもとの野原なりけり
    <古歌>
〝希望〟

2008年1月23日水曜日

出身


 「出身」とは、もともとは官吏の試験に合格すること。
〝無籍〟

帰一


 我が心に向かって求めよ。
 外に求めることなかれ。
 外に求めていけば、必ず分別の相対的な世界の中に陥り、足をすくわれる。
 しかし、我が心に向かって展開していく限り、それは唯一絶対なる真実の光にぶちあたり、そこで一なるものにたどりつく。
〝迷路〟