2008年3月31日月曜日

見える


 ものを見る力がないと仕方がないので世間の評判とか、他人のお世辞など信用するようなことになってしまう。
 情報とか知識は必要なものですが、一番大事なものが無くてそれだけ豊富というのでは情けない。
 こういう人を「デッサンの無い人」というのだと思います。
〝見えすぎないように、それが平安〟

2008年3月30日日曜日

日本


 この人は、いつも自分の用件から入る人だな、とわたしは思った。
 単刀直入すぎて、意図するところがわからない。
〝流れものに流される〟

2008年3月29日土曜日

目のまえの事実


 だけど子供を持つことによって得られる喜びは、それに見合って余りあるものであることはたしかです。
 自分に頼っている小さな命があるという事実は変えようもない、というところから事は始まっているんです。
〝途中経過に悩まない〟

2008年3月28日金曜日

国家


 いちばんの理由は自分の能力をためしてみたいってことだよな。
 どうせためすんなら、いちばんでかい入れ物の中でためしてみたいのさ、
 つまりは国家だよ。
 このばかでかい官僚機構の中で、どこまで自分が上にのぼれるか、
 どこまで自分が力を持てるか、
 そういうのをためしてみたいんだよ。
〝流れ星〟

2008年3月27日木曜日

問う


 世界には世界を説明するものは何もない。
 生命の必然性を説明するものはなく、元素が生命になろうとする希求を説明するものもなく、なぜ岩や土や鉱物といった生命のない物が美や恐怖や不安などにさまざまに変化するのか、なんら説明するものがない。
〝ただ単にそこに在ること、説明無用なのが世界の本質か〟

2008年3月26日水曜日

卒業


 教官たちは言いつづけた。
 「諸君がいま習っているのは自転車の乗り方だ。したがって、ひとたびここから巣立ったときには、それについてわざわざ考える必要などなくなっているはずだ」
〝自転車を・・・みつけないと〟

2008年3月25日火曜日

演者


 人はみなそれぞれの役割をもって舞台に上がっている役者なのだ、と考えるわけにはゆかぬものでしょうか。
 動作に無駄な動きがなく、言葉も無駄口をたたかず、客との応対も気合がはいっていなければなりません。
 世の中のあらゆる場面はすべて舞台、だらしなく演じようが、真剣に演じようが、それなりに一発勝負のものすごいドラマ。
 本当にその役者が死んで幕になるまでつづく、こんなすごいドラマはありません。
〝ついぞ役割が分からぬ〟

2008年3月24日月曜日

小さな暮らし


 誰だってそれなりに不幸を持ってるって、
 そしてたいていの人が、それにびくついて
 暮らしているのよ
〝小さな幸福日和もある〟

2008年3月23日日曜日

予言者


 近代人というもの、近代芸術というもの、それがもう何か間違った道にさしかかって来ているに違いない。そういう気がして仕方がないのだ。
    <小林秀雄>
〝咲きほこる観念の花、・・・だまし絵〟

2008年3月22日土曜日

願い


 わたしの子供はバラになろうとしていた
 小さな蕾だった
 死がやってきて枯らしてしまい
 もうこの地上にはいない
〝再生〟

2008年3月21日金曜日

小休止


 ピシッとしている自分と、何か動物みたいな自分との間で動きがとれなくなっちゃう。
〝夢みる生命体〟

2008年3月20日木曜日

山の頂


 確かに神は底なき深遠である。
 だが神が自身を示そうとしている人は
 永遠の山の頂に登らねばならない
    <アンゲルス・シレジウス>
〝何もなかった〟

2008年3月19日水曜日

スタイル


 「スタイル」の特徴は、深みのある人格が知らず識らずのうちににじみ出て、本物(オーセンティック)たらんと意識的に努力しなくても、本物たりえているという点にある。
 スタイルとはとらえどころの無い資質。
 スタイルは金で買うことはできない。

 今日くらいスタイルが欠如している時代もめずらしい。 
〝スタイルとは見せかけの反対〟

2008年3月18日火曜日

摂理


 ひとりぼっちのグッピーは、1時間に約30個のミジンコしか食べないが、2匹にしてやると35個、4匹なら40個もたいらげる。
 仲間が増えると酸素の消費量は減る。1匹だけだと、1時間に体重1gあたり2.0mgの酸素を使うのに、4匹の群れにすると1.63mgに減る。水槽の中に鏡を入れても同じような効果がある。グッピーは、鏡に映った自分の姿を仲間と思うのだ。
 1匹のときは、たえず緊張していてストレスが強い。
〝なるほど〟

2008年3月17日月曜日

喪失


 風景画だったらその中を散歩したくなるようなのがいい
 人物画だったら胸や背中をなでたくなるようなのがいい
    <ルノワール>
〝世界はシュールに飛行中〟

2008年3月16日日曜日

大宇宙



 ぼくときみは一緒に織りこまれているんだ
 大切なのは、ふたりの結びつきを何か偶然の
 興奮や幻想でこわさないことだ
 共に織りなしてきた絆は、一朝にしてできた
 ものではない
 それを大事にしようじゃないか
〝生きとし生けるもの〟

2008年3月15日土曜日

安息日


 とうの昔に失ってしまったか
 もしかしたら最初から
 もち合わせていなかったものを
 さがしてみる
〝充足感〟

2008年3月14日金曜日

生まれ


 幸福な状態とか、気分のよさは、脳の働きによるもので、生まれつき幸福な状態になりやすい潜在性をもって生まれた人間と、そうでない人間がいる。
〝言い訳にしない〟

2008年3月13日木曜日

無量


 見よ、私は生きている。
 何によって?
 幼年時代も、また未来も、
 少しも減ったりはしない・・・・・・
 無量の存在がこの心の中に湧いてくる。
    <ライナー・マリア・リルケ>
〝詩人の意地〟


 時が、生命の力を奪い去り、皮膚から脂が脱け、皺が寄りあつまり、斑ができ、そして最後は、枯枝になってしまう。
〝こころにはデメテル神話〟

2008年3月12日水曜日

きらめき


 何よりも大切なのは、眼の中に美しいものをいつも見たいという
 願望を秘めたきらめきがあるということ。
 そして口は、優しきよき言葉がそこからついて出てきそうな
 そういう眼や口でありたい。
 このことが、
 年齢とは別の意味で若々しく張りのある顔をつくる要点である。
〝化粧でまぎらす〟 

2008年3月11日火曜日


 もしも船にたとえればね・・・・・・
 船は沈みかけているのよ
〝知らずしらず乗船して〟

2008年3月10日月曜日

美しい人


 美しい人の顔には力があります。
 世間の風にいつもさらしている自分の看板であり、
 意地悪い視線にも無頼な視線にも耐えられる
 美しさと強さをいつもたたえていなければなりませぬ。
〝枯淡の美〟

2008年3月9日日曜日


 詩人とはなにか
 深い苦悩を心にひめながら、唇のできぐあいのために、嘆息や悲鳴が
 唇から流れ出ると美しい音楽のように聞こえる、不幸な人間である。
    <キルケゴール>
〝幸福な唇はあこがれる〟

2008年3月8日土曜日

憧れ


 すべての芸術は音楽の状態に憧れる。
    <ショーペンハウアー>
〝忘却の甘美〟

2008年3月7日金曜日

迷い



 まさに旅こそは人生といっていいかも知れません。
 成長したいと思ったら、知らない世界へ旅することを避けるわけにはまいりません。
〝いずこへ〟

2008年3月6日木曜日

石の音


 もともと大部分が結晶であるどんな石も、一種のマイクロチップだと考えられる。不規則だが、自然にエネルギーを蓄えることができ、ちょうどいい条件が整うと再生(プレイバック)もできる。
 
 結晶格子の中心部のパターンは、電気エネルギーばかりでなく音波によっても乱される。石英を含むいくつかの結晶は電気的・音響的な増幅特性ももっている。ピュタゴラスのすぐれた洞察を待つまでもなく、はるか太古の昔から「天球の妙なる音楽」を知っていて、いわば本物の「岩(ロック)」コンサートを奏でつづけてきたようではないか。

 音楽こそ、有機的世界と無機的世界のあいだで起こるさまざまな相互作用の謎を解き明かす鍵かもしれない。
〝擦れ合う音が聞こえる、われは不立文字〟
 

2008年3月5日水曜日

陽だまり


 個人主義がいきわたったこの非情な社会では、誰かしら身を寄せ合わずに人間の体温を保存することはむずかしい。
〝翼あるを忘れる〟

2008年3月3日月曜日

実存


 「ぼくらはしたい、ぼくらはしたい、いろいろな色の小便を」
    <トリスタン・ツァラ>
〝現状打開〟

2008年3月2日日曜日


 ぼくは断言しますが、旅をしない者は実にあわれむべき存在です。
 優れた才能の持ち主は、いつも同じ土地にいたら駄目になってしまいます。
    <モーツァルト>
〝サングラスの色を替えてみる〟

2008年3月1日土曜日

共通の家


 そして私たちはまたすべて漂泊の民なのです。
 それは、とどまってそこに建て築くところのふるさとを誰も持たないから
 というのではなく、むしろ、
 私たちが今ではもう「共通の家」を持たないからなのです。
    <ライナー・マリア・リルケ>
〝青い鳥〟