2009年7月31日金曜日

過去の創造


 恋は一種の魔法によって、永い思い出の代わりをし、その欠除を補うものである。
 他の愛情はすべて過去を必要とする。が、恋は、妖術によってのごとく、一つの過去を創造し、もってわれわれを取りかこむ。
    <コンスタン、アドルフ>
〝過去、それはいつも足の一蹴り、前進の推力〟

2009年7月30日木曜日

怒る


 たまには怒ったら、どうですか?
 怒ると、人間らしくなる。
 少なくとも怒るってことは植物じゃできないことだからね。
    <寺山修二、さらば映画よ>
〝地球が生命体としての植物に負わせた役割が分からない・・・。
たぶん何かのAgency機能だろうが、果たして何の?いやいやこの推論は違うかもしれない。
植物は地球の健康な表皮の一部、そして土や空気を語り言葉として会話する友人なのではないか。
人は文明化のなかで地球の友人をあまりにも粗末に扱いすぎてきたのではないか?
地球の友人の植物には怒るなどという生命機能はそもそも必要でなかったろう。〟

2009年7月29日水曜日

体質


 体質とは何かというと遺伝子です。
 すべての体質は、いろんな遺伝子が作っているのです。
    <立花隆 評論家>
〝わたし・・・の居場所はどこにあるのですか?〟

2009年7月28日火曜日

世襲


 中には天皇制や歌舞伎を例にあげて、世襲は日本の文化に合っているといったことを言う人もいます。しかしそうした伝統を守らなければいけない分野と、公のものである政治はまったく性質が違う。政治家が世襲になってしまえば、国はおかしくなってしまう。
   <菅義偉、自民党選挙対策副委員長>
〝政治の本質は技能ではない、思想である。技能を本質とする世襲はダイナミズムを本質とする思想を御しきれない。歴史はいつもみそとくそとを一緒にしてしまう人々のあさはかさをあざ笑うかのように疾駆する。〟 

2009年7月27日月曜日

政権交代


 政権交代の意味を一言で言えば「帳簿をつける人間が変わる」ということです。
    <長妻昭、衆議院議員>
〝この程度しか脳裏に描けぬ人に先導されざるをえぬ日本国の何とわびしいことか。わたしたちは、CFOはいわずもがなCEOを望んでいるというのに〟

2009年7月26日日曜日


 家族のために汲々としても、家族は一向によくなりません。
 といふわけは、家族のために尽くすのが善でないからに外なりません。
 「妻をもてる者は妻のことを思ひ、妻を持たざる者は主のことを思ふ。(パウロ)」
    <トルストイ、光あるうち光の中を歩め>
〝真善美の彼方にあるものは何だったのか・・・〟

2009年7月25日土曜日

プュシス


 古い時代のギリシャ人にとって、自然(プュシス)とは生成の原理をそれ自身のうちに有する存在者の全体のことであって、それを超えた存在など考えられもしなかったのです。
    <理想 No.465、197202>
〝不自然に向かいこれからも航海をつづける〟

2009年7月22日水曜日


 最大の王たちの名声のためだけに、すべての群小の王たちは勝利を博したのであり、最大の詩人たちの名声のためだけに、繊細で静かな詩人たちは詩作したのである。
    <ベルトラム、ニーチェ>
〝歴史の現実は確かにその通り、しかしそれさえも時の勝者にはなりえない〟

2009年7月20日月曜日

植え時


 雲の上飛ぶホトトギスの鳴き声を聞くがよい。
 時を知って苗を植えるによい時を教えます。
 もしもただちに植えないならば、実りの時を迎えて後悔するでありましょう。
    <日蓮上人>
〝人の世は植え時の鳴き声を心の深奥に閉じ込めて生きること・・・、そして末法〟

2009年7月19日日曜日

いたちごっこ


 赤ん坊は自分の知識を持ち合わせていない。
 しかし母親は子の要求をくみとって世話をする。
 それは真心があるからである。
 真心は慈愛を生む。
 慈愛は知識を生む。
 真心さえあれば、不可能なものはない。
 役人は、民には母のように接しなければならない。
 民を慈しむ心さえ汝にあれば、才能の不足を心配する必要はない。
    <上杉鷹山>
〝成長した赤ん坊への接し方を知らない永田町の母親たち〟

2009年7月18日土曜日


 道は永遠の始めから生じたものである。
 徳の名に先立って、道は知られていた。
 人間の出現する前に、宇宙は道をもっていた。
 人が消滅し、天地がたとえ無に帰した後でも、それは残りつづける。
 しかし法は、時代の必要にかなうように作られたものである。
 時と所が変わり、聖人の法も世に合わなくなると、道のもとをそこなう。
    <中江藤樹>
〝道は人を規定する、道は人を導かない〟

2009年7月16日木曜日

男と女


 私には、肉体的と同様に精神的にも男は女を必要とし、女は男を必要とするように思われる。
<バートランド・ラッセル、ラッセル自叙伝>
〝しかして目的は何か〟

2009年7月15日水曜日

分類


 私どもは、クラスに分けて教えられることもなかった。
 魂をもつ人間をオーストラリアの牧場の羊のようにクラスに分けるようなことは、昔の学校では見られなかった。
 人間は分類してまとめることのできないもの、一人一人、つまり顔と顔、魂と魂とをあわせて扱われなくてはならない、と教師は信じていたように私には思われるのだ。
    <内村鑑三>
〝分類してまとめることのできないものは人間のみなのか? オーストラリアの羊はどうなのだろう? 生命を思えば分類は消える、分類を思えば生命は消える。〟

2009年7月14日火曜日

役目


 あなたが自分の役目をきちんと果たしているのに、あなたの相談役である私が、私の役目をしっかり果たさないとでも思っているのか。
    <二宮尊徳>
〝覚悟ある人生〟

2009年7月13日月曜日

答え


人生には、答えは無数にある。
しかし
質問はたった一回しか出来ない。
<寺山修二、ぼくが戦場に行くとき>
〝人生に、答えは似合わない〟

2009年7月12日日曜日

見る


 この本の表題(人間的な、あまりに人間的なもの)が意味するところは「君たちが理想的な物を見る所で、私は・・・人間的なものを、ああ、あまりに人間的なもののみを見るのだ!」ということだ。
    <フリードリッヒ・ニーチェ、全集14>
〝思考を止揚すべきではなかったか?〟

2009年7月9日木曜日

正義


 川ひとつで仕切られる滑稽な正義よ。
 ある男が川の向こう側に住んでおり、彼の主君が私の主君と争っているという理由で、私と彼とはすこしも争ってはいないのに、彼に私を殺す権利があるということ程滑稽な事があろうか。
    <パスカル、パンセ>
〝人はあまねく多層次元に生き、しかも多層次元を理解しない〟

2009年7月6日月曜日

無数の単数


 「女たち」といい「子供たち」といい「少年たち」といいながら、これらの言葉がもはや複数を持っておらず、ただ無数の単数のあつまりだということに気づかぬ(教養は十分ありながらやはり気づかぬ)ということがあってよいだろうか。
    <ライナー・マリア・リルケ、マルテの手記>
〝無数の単数を複数という劇場社会〟

2009年7月2日木曜日

言語の彼方の真実


 私は感じたときはいつでもそれを実行する。私は決して感情に逆らわない。神は私にどうしたらよいか命令を下す。
 ・・・。
 私の身体の中には神がいる。誰もがその感情を持っている。しかし誰もそれを使わない。私はそれを使う。そしてその結果を知っている。人々はこの感情が精神的な陶酔状態だと考えている。しかし私は陶酔状態ではない。私は愛だ。
 ・・・。
 人々は私が書いたものを馬鹿げたことだと言うだろう。
 だが実際は深い意味を持っているのだ。
 ・・・。
 私は山に話しかけたかった。私はそうしようと感じた。しかし、人が気狂いだと言うと思ってよした。私は気狂いではない。私は話したいことがたくさんある。
    <ヴァスラフ・ニジンスキー、ニジンスキーの手記>
〝せめて踊りの神の言語を語らないか〟