われわれが無のために生まれ、無を愛し、無を信じ、無のために身をすり減らし、そのあげく、しだいに無に帰ってゆくことを、
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ああ、かってはそうでなかったのだ、きみら暗鬱な兄弟たちよ。
かってはわれわれの上にかかる空はこのうえもなく美しく、われわれの前にある世界はこのうえなく美しく、そして喜びに充ちていたのだ。われわれの心もまた、遙かな至福の幻影をかなたに見て、みなぎり溢れ、われわれの精神も思いきり喜び勇んで上方へ迫り、われわれの負う限界を突き破ったのだ。しかし、振り返ってみると、そこにあったのは無限の空虚であったのだ。
<ヒューペリオン: ヘルダーリン>
"現代人は、空に浮かぶ城を夢見ることはもう無い。人の進化は人の退化。"
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