
曽って持ち合わせていたものが、自分には見えなかった。
それが、今になりよく見える。
天空に見凝めながら、取り戻そうとする。
取り戻せない事など、はなから分かっている。
しかし、それほど遠くない処、ほんの10m、15mの天空の高み、
そこに浮かんでいるのが見える。
手を伸ばし、届きそうで、届かない。
近寄ってくる感じさえある。
空しく手が空を切る。
雨の日は殊更、それが見える。
雨に打たれ、静かに、ほんの少し高みから下方に降りて来る。
私は、わずか10m、15m位の地表にいて、
手に取ってみたくて、取れなく、苛立たしく、
哀切に、懐かしく、かなしく、
ひとり佇み見入っている。
雨に濡れ、殊更に、それが悲しい。
〝K90au4〟
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