2009年4月29日水曜日

旅立ち


 旅をすべき瞬間が鳥に訪れるとき、鳥は心の中でこのままの幸福をなお保ちうることを確信し、旅をすることによって確実なるものを放棄して、不確実なるものを攫むことになると確信していても、それでも従順な鳥は即座に旅を始めるのである。
 単純にそして絶対服従に助けられて、鳥はただ一つのことを理解しているにすぎないが、しかし鳥は今「その瞬間」が訪れたことを絶対的に理解しているのである。
    <セーレン・キルケゴール、著作集18>
〝絶対服従にほど遠いものに旅は訪れない〟

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