2008年11月9日日曜日

秘めやかな嘆き


 わたしはロンドンっ子だから、この街のことはわかっている。
 でも路上で暮らすには、別のロンドンを知る必要がある。
 金や食物がもらえる時間と場所を覚えなければ、生きていけない。
 日に日に金魚らしさを失い、世間に背を向けていく自分がわかる。
 一日中通行人にジロジロ見られているのに、声をかけるやつは一人もいない。
 これじゃ誰だって酔わずにはいられない。
 なぜわたしはここにいるのだろう。
〝彷徨える形而上学〟

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