何ものか一つにまとまったものがあって、天と地よりも以前に生まれている。
静まりかえって音もなく、おぼろげでいて形もなく、何ものにも頼らずに独立して不変であり、どこまでもひろくへめぐって止まることがない。それは、この世界のすべてを生み出す母だといえよう。
わたしはそのほんとうの名を知らないから、仮によびなをつけて「道」とよぶ。
道というものは、まことにおぼろげで、とらえどころがない。
おぼろげでとらえどころはないが、そのぼんやりとしたなかに何かの存在がある。
やってくるのを前から迎えてみてもその先頭はみえず、さきへ行くのをあとからついていっても、その後ろ姿はみえない。
<老子>
〝天道微昧、和光同塵〟
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