2008年11月15日土曜日


 何ものか一つにまとまったものがあって、天と地よりも以前に生まれている。
 静まりかえって音もなく、おぼろげでいて形もなく、何ものにも頼らずに独立して不変であり、どこまでもひろくへめぐって止まることがない。それは、この世界のすべてを生み出す母だといえよう。
 わたしはそのほんとうの名を知らないから、仮によびなをつけて「道」とよぶ。

 道というものは、まことにおぼろげで、とらえどころがない。
 おぼろげでとらえどころはないが、そのぼんやりとしたなかに何かの存在がある。
 やってくるのを前から迎えてみてもその先頭はみえず、さきへ行くのをあとからついていっても、その後ろ姿はみえない。
     <老子>
〝天道微昧、和光同塵〟

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