2008年7月16日水曜日

生命の罠


 おお、見事な、曾っては生きていた、独創的な自然の器官よ!
 お前も、亦、お前の大きな体力が、お前にとって、何の役にも立たなかったが為に、お前は、その命を寂滅の中に残し、そして、神と時間が創造的な自然に与えた法則に、従わざるを得なかったのだ。
 お前の強力なギザギザのある鰭も、お前には何の役にもたたなかった。
 だが、その鰭で、お前はいつも、お前の獲物を追いまわし、お前の胸で塩を含んだ波頭をはげしく掻き分けながら、お前の行く手を進んで行ったのだが。
 ・・・今や、お前はここで、時間によって破壊され、この閉された空間に、平和に眠っている。
    <リオナルド・ダ・ヴィンチ>
〝劇中劇が繰り返され、主人公は誰〟

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