2009年12月17日木曜日

クモ


 人生においてはとうてい重要とは思えないようなもの、無いなら無いに越したことはないようなものたちによって、かろうじて人生そのものが存続している。
    <磯崎憲一郎 作家>
〝私の庭の黄金クモが失踪した、早朝三回私の吹きかける朝息にブランコのように揺れていた白いクモの巣が、繕ろってくれる主を失ったまま廃屋のようにすさんでいる。鳥がさらっていったのか。私の人生はこのようなものに係わりあいながらかろうじて存続している〟

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