
いったい人類は、もともと鳥獣や鹿の類や飛鳥・昆虫などとは、まるで異なった存在である。
これら鳥獣・鹿・飛鳥・昆虫の類は、(生まれつき備わった)羽毛を衣服とし、(生まれながらに持っている)蹄や爪をズボンや履物とし、(自然界に備わっている)水や草をそのまま飲食物としている。
だから、雄がことさらに農業をせず、雌がとりたてて紡績・織布をしなくても、衣食に必要な物質は、天然・自然の中にすでに具備している。
ところが一方、人間はそういうわけにはいかない。
人為的努力を恃む者は生存できるが、人為的努力に頼ろうとしない者は生存できない。
<墨子、非楽上篇>
〝人類はその性質から集団化するということである。政治は人間の衣であり経済は人間の食である。つまり人類には個というものは存在しないらしい。〟
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